【無料】水戸に突如現れる「観光漫遊バス」の解説(レトロから2階建てまで)

スポンサーリンク
バス
この記事は約7分で読めます。

多くの観光資源を有する茨城県水戸市では、市内の観光スポットを無料で巡る「観光漫遊バス」が走ることがあります。水戸駅南口を起点として運行し、観光シーズンに合わせて運行されます。観光漫遊バスの特徴として(1)観光名所に行ける、(2)途中の車窓も楽しめる、(3)普段通らないルートを走る、(4)珍しい車両が運用に就く、(5)無料で乗れる、などが挙げられます。一方、(6)運行時期が限られる、(7)乗り切れないことがある、などの注意点もあります。乗れればラッキー。

スポンサーリンク

観光漫遊バスとは

茨城県水戸市には、日本を代表する観光名所である「偕楽園」があります。特に毎年2月には、美しい梅の花を楽しめる「観梅シーズン」となり、多くの観光客が訪れます。

しかし、水戸市には偕楽園以外にも見所がたくさんあります。

四季折々の美しい景色が見られる千波湖畔や、歴史を感じる水戸城跡、そして桜の名所である桜山などもあります。特に、桜が満開となる季節には、夜間にライトアップが行われ、幻想的で美しい風景を楽しむことができます。

そんな水戸市内を周遊してくれる「観光漫遊バス」が突如現れることがあります。

観光漫遊バスでは、各所の観光シーズンに合わせて運行されることが多く、水戸駅南口を起点に複数の停留所が設置されます。

しかも、このバスは運賃が無料です!

水戸市観光協会が運行する貸切バスなので、運賃を取れない事情があると察しますが、それにしてもオトクですよね。

水戸市には、偕楽園以外にも素晴らしい観光スポットがたくさんあります。水戸市を訪れた方に素晴らしい観光体験をしていただけるよう、この記事では「観光漫遊バス」に関する情報提供をいたします。

ぜひご覧くださいませ。

観光漫遊バスの見どころ

観光漫遊バスは「桜とライトアップ編」などと、〇〇編と題して運行されます。一例として記載していきますが、実際の経路はテーマにより変わります。

水戸の観光名所に行ける

観光漫遊バスは、水戸市内の観光活性化を目的に走らせていますので、観光シーズンを迎えた各スポットに行くことができます。

例えば、弘道館、千波湖、保和苑、桜山などが挙げられますが、シーズンにより異なります。偕楽園は茨城県が管轄することからスルーされることが多いですが、千波湖から徒歩で連絡できます。

以下に一例をご紹介いたします。

偕楽園

毎年2月に観梅シーズンを迎えると、多くの観光客が訪れる定番の観光スポットです。

日本三名園のひとつでもあり、庭園としても魅力がありますので、一年中いつ来ても楽しむことができます。

特に好文亭からの景色は一見の価値ありです。

千波湖

千波湖は、水戸市の中心市街地近くにある底浅の淡水湖です。常磐線からも見ることができます。

現在の湖の姿は大正末期から昭和前期にかけて埋め立て工事が行われた結果で、湖内には噴水が設置されています。

湖の周囲は「ぴったり1周3km」のジョギングコースとして整備されるなど、観光だけでなく市民の憩いの場としても大切な場所になっています。

水鳥が多く生息しており、千波湖および周辺の湧水は環境省の「生物多様性の観点から重要度の高い湿地」のひとつに選ばれています。

保和苑

保和苑は、日本三名園の一つである偕楽園から約2km離れた場所にあり、徳川光圀公によって名付けられた日本庭園です。

正しくは「ほわえん」と読みますが、「ほうわえん」という人もいます。

アジサイの名所として地元ではあまりにも有名な場所ですが、紅葉も美しいとのこと。

2020年3月には、水戸市の“地域文化財”の記念物・名勝に指定されています。

また、保和苑から水戸八幡宮までのエリアがロマンチックゾーンとして整備され、お散歩にもおすすめの場所となっています。

遊具のある公園もありますので、お子さま連れでも楽しめます。

弘道館

弘道館は、旧水戸藩の藩校で、藩政改革の一環として徳川斉昭によって開設されました。

公式サイトによると…
藩校としては全国一の規模で、藩士や子弟が15歳から40歳まで学ぶことが義務づけられていたそうです。学問と武芸の両方が重視され、医学館では種痘や製薬なども行われていたよう。明治5年に閉鎖されたものの、現在は国の特別史跡に指定されているようです。

約60品種800本の梅が植えられた観梅の名所としても有名で、平成27年には日本遺産に認定されました。

周辺は、公立小学校とは思えない門構えとも言われる「三の丸小学校」や「県立図書館」などの教育施設が軒を連ね、弘道館の礎を今に引き継いでいます。

途中の車窓も楽しめる

観光漫遊バスには、ガイドさんも同乗していて、車窓の解説をしてくれます。

例えば、以下のような景色を楽しめます。

大手門

水戸城の正門にあたる、最も格式の高い門として知られています。

現在、同所に構えているのは、令和2年2月に復元されたものではありますが、遠くから見ても迫力のある門構えは一見の価値あり。

年に数回だけ、大手門の屋内に入ることができるチャンスがあります。

水道低区配水塔

水戸市水道低区配水塔は、昭和7年に建てられた水道設備です。市内に満遍なく水道を行き渡らせるために作られたものだそうです。

高さ21.6m、直径11.2mのコンクリート製の建造物には、塔中央部に回廊があります。

戦前に作られた設備であったものの、つい最近(平成11年)まで現役で活躍していました。

昭和60年には近代水道百選に選ばれて以来、観光名所としても紹介されるようになりました。今では付近を走行する路線バス車内でも紹介してくれることがあります。

珍しい車両で運転される

観光漫遊バスは、乗り合いバスを貸し切って運行されますが、どんな車両を貸切るかがお楽しみです。

一般路線バス

多くのケースでは、写真のような路線バスを貸し切って運行されます。

これはこれで、バスファンにとってはうれしい運行です。

水戸駅南口に停車中の「格さん号」

レトロバス

あるときは「レトロバス」を貸し切って運行されました。

なんと、1952年製!

よくもまぁ、今まで動いていたと思わされる車齢です。

2階建てバス

別の日には2階建てバスをJRバス関東から借りて走らせていました。

普段通らないルートを通る

観光漫遊バスは、一般路線バスではありません。

観光のために貸し切ったバスですので、路線バスの通らないルートを路線バスが走るという貴重な経験ができます。

例えば、国道50号線を下に貫く梅香トンネルを通ることもあります。

一方、これまで路線バスが無かった三の丸小学校、弘道館の外周や大手門周辺を観光漫遊バスが走り、好評であったことから、路線バスが通るようになった例もあります。今では、偕楽園方面に向かう一般路線バスの一部が弘道館を経由するようになりました。

無料で乗れる

しつこいですが、観光漫遊バスは誰でも無料で乗車できます。

観光漫遊バスの注意点

オトクが満載の観光漫遊バスですが…利用を前提に動くと失敗することがあります。

運行時期が限られる

観光漫遊バスは「毎日運行ではない」点が注意です。

水戸市の観光情報サイトにおいて最新情報を確認し、「運行します」というニュースを見たら計画を立てるようにしましょう。

例年、梅の時期、桜の時期、アジサイの時期には運行されますが、そのほかの時期は不定期です。

乗れないことがある

近年では観光漫遊バスの人気も高まっていて、便によっては乗り切れないことがあります。

筆者自身も、「2階建てバス」には乗ることができませんでした。

観光漫遊バスが巡る場所は”一般路線バスで行ける場所”がほとんどですので、もし乗り切れなかった場合は路線バスで移動できるよう、あらかじめ心づもりをしておくといいでしょう。

まとめ

観光漫遊バスは、外から来られた観光の方が水戸市の名所を巡るのに便利な交通手段です。

一方、水戸市周辺に住んでいる人にとっても、普段の路線バスや一味変わったバスで非日常のコースをめぐるという魅力あるイベントだと思います。

  • 水戸市内の観光名所に行ける
  • 途中の車窓も楽しめる
  • 普段通らないルートを通る
  • 珍しい車両が来る
  • 無料で乗れる

水戸市の観光課の方、見てませんか?

観光漫遊バス、これからも走らせましょう。よろしくお願いします。

水戸市観光情報サイト
>> こちら

ではまた。

タイトルとURLをコピーしました