2026年夏も開催されている「JR東日本 ポケモンスタンプラリー2026」。公式サイトには対象駅やおすすめのきっぷなどが詳しく紹介されていますが、実際に回ってみると「こうした方が楽」「この制度も使える」「あえて後回しにした方がいい」と気付くことがあります。
そこで今回は、公式の攻略情報にはあまり出てこない、スタンプラリーを少し楽に、少しお得に、そして楽しく回るためのワザをまとめてみます。最短記録を狙う記事ではありません。特に子どもと一緒に回る場合は、速さよりも「疲れないこと」が大切です。
※この記事は2026年8月時点の情報です。きっぷの価格や利用条件、キャンペーン、スタンプラリーのルールなどは今後変更される可能性があります。
- 初日は焦らない。「大井町トラックス」が最初の関門
- 羽田空港第2ターミナルは「あえて残す」のもアリ
- 新浦安へは東京駅経由より「りんかい線」が便利なことも
- 阿佐ケ谷は「平日」に行くと少し楽
- 龍ケ崎市・蓮田・上尾は「列車到着直後」に行列ができやすい
- 隠れたおすすめきっぷ「北海道&東日本パス」
- 疲れたら「あえて遠くへ」。普通列車グリーン車を休憩所にする
- 大船~千葉なら「成田エクスプレス」で人もスマホも充電
- 9駅対象のスタンプは、6駅コースで使わず「温存」するのもアリ
- 「エキタグ」も一緒に集めてみよう
- 新幹線コースは「1駅」押せばOK。地方からの参加者はむしろ狙いやすい
- 【鉄道好き向け】新幹線6駅を全部押すなら「一筆書き」という手も
- まとめ:最短ルートより「疲れないルート」を考えよう
初日は焦らない。「大井町トラックス」が最初の関門
今回のスタンプラリーで最初に意識しておきたいのが、6駅コースのゴールとなる「大井町トラックス」です。
6駅分のスタンプを集めたら、大井町トラックスにあるゴールカウンターへ向かいます。注意したいのは、受付時間が11:30~18:00と限られていること。そして、ここで6駅コースをゴールして次のスタンプ帳を入手しないことには、9駅・36駅コースを本格的に始められません。
そのため、初日から「できるだけ多くの駅を回ろう」と焦る必要はありません。むしろ初日は6駅コースを終えて大井町まで行く日と割り切り、2日目から本気を出すくらいでもいいと思います。
朝から猛ダッシュして疲れてしまうより、今後の予定を考えながら6駅を回り、大井町で次のステージへ進める状態にしておく。長丁場になる36駅コースでは、このくらい余裕を持った方が楽しめます。

羽田空港第2ターミナルは「あえて残す」のもアリ
羽田空港第2ターミナル駅は、スタンプラリーだけを目的に往復すると結構な距離があります。
そこで、スタンプラリー期間中に羽田空港を利用する予定がある人は、あえてこの駅を残しておくのも一つの方法です。
飛行機が第2ターミナル発着ならもちろん好都合ですが、第1・第3ターミナルを利用する場合でも、空港内の無料連絡バスなどを利用して第2ターミナルへ移動できます。
スタンプは改札内なので、羽田空港から(まで)の移動は、東京モノレールを利用することにはなりますが、わざわざ行く手間は省けます。
「36駅を回る日」に無理やり羽田を組み込むのではなく、飛行機を利用する日に回収する。スタンプは早く押せばいいというものでもありません。予定がある駅については、むしろ残り勝ちです。
新浦安へは東京駅経由より「りんかい線」が便利なことも
新浦安のスタンプを取りに行く際、真っ先に思いつくのは東京駅から京葉線に乗るルートでしょう。しかし、ご存じの通り東京駅の京葉線ホームは他路線のホームから離れています。
「のんびりホリデーSuicaパス」を使っているなら、ここで活用したいのがJR線ではない「りんかい線」。このきっぷは、りんかい線もフリーエリアに含まれています。
たとえば、大井町トラックスで6駅コースをゴールしたあとに大崎駅のスタンプを押し、大崎からりんかい線で新木場へ。新木場で京葉線に乗り換えて新浦安へ向かうルートが使えます。
東京駅の長い乗り換えを避けながら、大崎のスタンプも回収できるのがポイントです。大井町・大崎・新浦安を同じ日の行程に入れるなら、覚えておいて損はありません。
阿佐ケ谷は「平日」に行くと少し楽
中央線の阿佐ケ谷駅は、行く曜日によって少し事情が変わります。
平日は中央線快速が阿佐ケ谷に停車しますが、土休日は高円寺・阿佐ケ谷・西荻窪、いわゆる「杉並3駅」を快速が通過します。
もちろん土休日でも中央・総武線各駅停車を使えば行けますが、平日にスタンプラリーをする機会があるなら、阿佐ケ谷はその日に回してしまうのも手です。
ほんの小さなことではありますが、36駅を何日かに分けて回るのであれば、「どの駅をどの日に行くか」まで考えてみると、意外と楽になります。
龍ケ崎市・蓮田・上尾は「列車到着直後」に行列ができやすい
龍ケ崎市・蓮田・上尾など、都心から離れたスタンプ駅には独特の混雑があります。
多くの参加者が「都内側→スタンプ駅→都内側」という似た動きをするため、利用する列車が集中しがちです。その結果、列車が到着するとスタンプ台に一気に人が集まり、その人たちが押し終わると急に閑散とする、という状態を繰り返します。
特に折り返しの列車まで時間がない場合は、あらかじめ「駅名+階段」などで検索し、降りるホームの階段や改札の位置を確認しておくと安心です。
列車を降りてから迷わずスタンプ台へ向かうだけでも、大きな行列に巻き込まれにくくなります。
もちろん、駅構内では走らないようにしましょう。数分を縮めるために危険な行動をする必要はありません。
隠れたおすすめきっぷ「北海道&東日本パス」
スタンプラリーに便利なきっぷとして「都区内パス」や「のんびりホリデーSuicaパス」などがありますが、条件が合う人にはもう一つ面白い選択肢があります。
それが「北海道&東日本パス」です。
2026年夏の利用期間はポケモンスタンプラリーの開催期間と重なっています。
スタンプラリーに合わせて利用することを想定されたきっぷではないため、公式のおすすめきっぷとは違った選択肢になります。
しかし、JR東日本(+JR北海道)の普通列車が7日間すべて乗り放題になりますので、スタンプラリーとは相性が良い。
また、水戸に拠点を置く筆者のように、のんびりホリデーSuicaパスのエリア外にお住まいの方であれば、なおさら選ぶ理由が生まれます。
なお、このきっぷでは特急列車を利用することはできませんのでご注意ください。また、東京モノレールには乗車できないため、このきっぷのみで36駅を制覇することはできません。

疲れたら「あえて遠くへ」。普通列車グリーン車を休憩所にする
36駅を回っていると、大人でも疲れます。子どもと一緒ならなおさらです。
そんなときは、近い駅から順番にスタンプを押すことをいったんやめて、あえて遠くのスタンプ駅まで一気に移動してみましょう。
おすすめは普通列車グリーン車。たとえば大船から蓮田・上尾方面へ移動したり、大船から千葉方面へ移動したりする行程を作れば、長い移動時間をそのまま休憩時間にできます。
座って飲み物を飲んだり、次のルートを考えたり、子どもなら少し休んだり。スタンプラリーの移動時間を「休憩時間」に変えてしまう考え方です。
なお、普通列車グリーン車は、子どもでも大人と同額がかかるのが難点ですが、自由席ですので、未就学児であれば無料となります。

大船~千葉なら「成田エクスプレス」で人もスマホも充電
のんびりホリデーSuicaパスは、別途特急券を購入すれば特急列車も利用できます。
特におすすめしたいのが、大船~千葉を大きく移動するときの成田エクスプレスです。
普通列車で移動する代わりに特急料金を追加し、指定席でゆっくり休む。
もし、チケットレス特急券を利用できるのであれば、大船~千葉なら特急料金は920円(こども460円)。JRE POINTを利用する方法なら800ポイントで利用することもできます。(紙の特急券でも、おとな1020円/こども510円で利用可)
そしてスタンプラリーでは意外と重要なのが、スマートフォンのバッテリーです。経路検索、時刻表、地図、決済などを繰り返していると、夕方にはかなり減っていることがあります。
成田エクスプレスならコンセントも利用可能。人間は座席で休み、スマホはコンセントで充電する。後半戦へ向けた「ピットイン」と考えると、920円にも別の価値が出てきます。
なお、成田エクスプレスは全車指定席の特急列車ですので、未就学児であっても座席を利用する場合は、子ども料金がかかります。
9駅対象のスタンプは、6駅コースで使わず「温存」するのもアリ
2026年のスタンプ帳をよく見ると、9駅コース対象の9個のスタンプ欄には、背景に薄くカラフルな色が付けられています。
スタンプそのもののインクは黒ですが、この背景の上から押すことで、完成したスタンプがカラフルに見えるよう工夫されています。
6駅コースで押したスタンプは、ルール上、切り取って9駅・36駅コースのスタンプ帳へ貼り付けることもできます。しかし、それではせっかくのカラフルな背景を生かせません。
完成したスタンプ帳をきれいに残したいのであれば、6駅コースでは、あえて赤羽・上野・四ツ谷などの9駅コース対象駅を使わず、後まで温存しておくという選択肢もあります。
効率だけなら大きな違いはありません。でも、数年後にスタンプ帳を見返したときには、こういう小さなこだわりが意外とうれしいものです。
「エキタグ」も一緒に集めてみよう
スタンプラリーでは、普段なら降りることのない駅にもたくさん降ります。
そこで対応駅では、デジタル駅スタンプ「エキタグ」も一緒に集めてみるのがおすすめです。
紙のスタンプ帳だけでも十分な記念になりますが、エキタグならスマートフォンにも記録を残せます。「2026年の夏、この駅まで子どもと来た」という思い出が、スタンプラリー終了後も残ります。
せっかく36駅も巡るのですから、急いでスタンプだけ押して帰るのではなく、こうしたもう一つの楽しみを加えてみるのもいいと思います。
新幹線コースは「1駅」押せばOK。地方からの参加者はむしろ狙いやすい
「新幹線コース」と聞くと、新幹線に乗って何駅も回らなければならないように感じますが、実は1駅分のスタンプがあればゴールできます。
これが特に使いやすいのは、地方から東京へやって来る人です。
対象となっている地方駅でスタンプ帳を入手し、その駅の新幹線スタンプを押してから東京へ向かえば、それだけで新幹線コースの条件を満たせます。あとは東京駅のゴールカウンターへ行けばOK。
東京まで出てきてから新幹線コースのために遠征するのではなく、東京へ向かう移動そのものをスタンプラリーにしてしまうわけです。
東京中心のスタンプラリーでは地方からの参加者は不利に見えますが、新幹線コースについては、むしろ地方から参加する人の方が自然にクリアできる場合があります。
【鉄道好き向け】新幹線6駅を全部押すなら「一筆書き」という手も
最後は完全に鉄道好き向けです。
すでに完売している有料のスペシャル版スタンプ帳を持っていて、「せっかくだから新幹線6駅のスタンプを全部押したい」という人もいるでしょう。
そんな猛者なら、普通に東京から各駅を往復するのではなく、長距離乗車券のルールを利用した「一筆書き」を考えてみるのも一興です。
東京都区内 → 中央線 → 篠ノ井線 → 長野 → 新幹線 → 高崎 → 新幹線 → 新潟 → 羽越本線 → 秋田 → 奥羽本線 → 新青森 → 新幹線 → 盛岡 → 新幹線 → 仙台 → 仙山線 → 山形 → 新幹線 → 東京都区内
……もはやポケモンスタンプラリーなのか、JR東日本乗りつぶし旅行なのか分からなくなってきます。
万人におすすめする方法ではありませんが、すでにスペシャル版スタンプ帳を入手していて、新幹線6駅をすべて埋めたい人なら、こんな回り方も考えられます。
まとめ:最短ルートより「疲れないルート」を考えよう
ポケモンスタンプラリーの攻略というと、「最短で36駅を回るルート」を考えたくなります。しかし、実際にやってみると、最短ルートが必ずしも一番楽とは限りません。
羽田空港は別の日に残す。阿佐ケ谷は平日に回す。大船から遠くへ移動するときはグリーン車や成田エクスプレスで休む。新浦安へはりんかい線を使う。そして、お昼ご飯を食べるならキャンペーン中の千葉県内を選んでみる。
こんな小さな工夫を積み重ねると、スタンプラリーはかなり楽になります。
特に子どもと一緒なら、1駅でも多く回ることより、最後まで「楽しかった」と思えることの方が大切です。普通列車グリーン車で休憩したり、エキタグを集めたり、ときには駅の外でご飯を食べたりしながら、2026年夏のスタンプラリーを楽しんでみてください。

