特急ときわ94号 – 常磐線臨時特急列車運転情報

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鉄道
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特急ときわ94号は、主に土曜日朝に、常磐線の勝田→品川間で運転される臨時特急列車。週末に茨城県内から出かける乗客で混み合う朝の上り特急の供給増強に活躍しています。

2025.10.17現在の情報です

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特急ときわ94号の時刻表

特急ときわ94号の時刻は以下の通りです。

駅名 到着 出発 番線
勝田 09:03
水戸 09:08 09:09 7
友部 09:19 09:19
石岡 09:30 09:30
土浦 09:41 09:42
10:04 10:05
上野 10:27 10:29 9
東京 10:34 10:35 9
品川 10:43 11

勝田を09:03に出発し、特急ときわ号の標準的な停車パターンで品川まで向かいます。

赤塚や牛久、龍ケ崎市には停車いたしません。

臨時列車ですが上野東京ラインに乗り入れます。

特急ときわ94号の所要時間

特急ときわ94号の各駅間所要時間は以下の通りです。

特急ときわ94号 所要時間三角表(分)
出発\到着 勝田 水戸 友部 石岡 土浦 上野 東京 品川
勝田 5 16 27 38 61 84 91 100
水戸 11 22 33 56 79 86 95
友部 11 22 45 68 75 84
石岡 11 34 57 64 73
土浦 23 46 53 62
22 29 38
上野 7 16
東京 9
品川

例えば、水戸から上野まで1時間19分で走破します。

一般的な特急ときわ号の所要時間が1時間15分程度、朝時間帯の特急ときわ60号が1時間17分ですので、臨時特急としてはかなり早いペースで走行していくことが分かります。

特急ときわ94号の料金

特急ときわ94号は、そのほかの特急列車と同じ料金体系となっています。

いわゆる「スワロー料金」と呼ばれるもので、JR東日本の在来線特急列車としては最安値水準の料金体系が採用されています。

例えば、水戸→品川の特急料金は、通常1580円、チケットレス1480円、えきねっとトク割(トク35)が取れる場合は1020円です。

101~150キロの特急料金(一例)
きっぷの種類 料金(円) 備考
通常料金 1580 窓口・券売機で購入
チケットレス 1480 えきねっとで予約、紙のきっぷ不要
えきねっとトク割 1020 35%割引、対象列車・席数限定

席数限定のえきねっとトク割(トク35)は、早期に予約終了となるものの、そのペースはその他の午前10時までの特急ときわ号や特急ひたち号と比較して緩やかで、最後の最後に売り切れることが多い印象です。

特急ときわ94号の役割

特急ときわ94号は、主に土曜日の朝に運行されます。

土曜日朝の時間帯を運行する常磐線の上り特急列車は乗車率が軒並み高く、多くの列車で満席近くとなります。需要に対して供給が足りていない状況です。

さらに、特急ときわ54号と特急ときわ62号を除き、朝6時台から朝10時台までの全ての特急列車が高萩以北を始発駅としています。それにもかかわらず、勝田以南の乗客で座席が埋められてしまうと運送効率が悪くなります。

これらを鑑みて、特に利用が集中しやすい時間帯を狙い撃ちして、勝田始発の特急ときわ94号を運転していると見られます。

一時的な情報
利用が多くなる時期には、日曜日の朝にも運行されるようになりました。例えば2025年12月が挙げられます。

特急ときわ94号の活用方法

せっかく走る臨時特急列車。我々乗客の立場でも活用しましょう。

定期列車が混んでいたら使ってみよう

前述の通り、この時間帯の上り特急列車はかなり混雑しています。

特急券を買おうとしても、窓側が取れなかったり、複数人で利用する際に席が離れてしまうケースもあります。

特急ときわ94号も混み合うものの、臨時列車のために売れ行きは緩やかです。

納得のいく席が取れそうになかったら、特急ときわ94号の空席状況を覗いてみましょう。

えきねっとトク割(トク35)を狙ってみよう

常磐線の特急列車では、一部区間において割引特急券が発売されています。これが「えきねっとトク割」(以下トク35)と呼ばれるもので、常磐線の場合は35%引きとなっています。

もちろん全ての列車にトク35が設定されているのですが、トク35は座席数限定での発売で、かなり早い段階で予約するか、運よくキャンセルを拾えるかしない限り手にすることはできません。

しかし、特急ときわ94号のトク35は比較的遅い段階でも残っていることがあります。これは、臨時列車であることの他に、勝田始発であることも関係していると思われます。不確定ですが、乗客の利用を誘導するためにJR東日本がトク35用の座席数を多めに用意している可能性もあります。

もし他の列車で取れなかったら、特急ときわ94号を狙い撃ちして見てみるといいでしょう。

高萩・日立・東海からも特急ときわ94号を使えるよ!

さて、あなたが日立駅の利用者だとして、上野まで特急で行こうとしたら「日立→上野」で検索しちゃいますよね。これだと特急ときわ94号の選択肢が出てきません。

繰り返しになりますが、他の列車は混雑しがちで、ほとんど満席かもしれません。

しかし、諦めるのはまだ早い。

特急ときわ94号に接続する普通列車(622M)があります。

これを利用すれば、高萩や日立・東海からも勝田駅乗換で特急ときわ94号を活用することができます。

622Mは土浦行きですが、勝田で降りて特急列車に乗り換えましょう。

勝田駅 622M→9094M 乗り換え案内表(2025年)
列車名 運行区間 勝田到着/発車 備考
普通 622M 高萩 → 土浦 08:56着 高萩08:17発 → 日立08:32 → 東海08:48 → 勝田08:56着
特急ときわ94号 勝田 → 品川 09:03発

特急ときわ94号のおもしろいところ

少々鉄オタ寄りの情報を入れておきます。

特急ときわ94号には、この列車にしか見られない特徴があります。

列車番号が9094M

特急ときわ94号の列車番号は9094Mです。

運行日限定の列車の場合、列車番号の先頭に「8」か「9」が付きます。

「8」がつく場合は「季節列車」で、「9」がつく場合は「臨時列車」という扱いです。

常磐線の曜日限定の臨時列車として、例えば特急ときわ96号(日立17:07発)がありますが、こちらの列車番号は8096Mで季節列車扱いです。

一方、特急ときわ94号は9094Mで臨時列車扱いです。

私事ではございますが、これは「需要が下がったらいつでも運行をやめてやる」というJR東日本からのメッセージとしてとらえており、ならば積極的な利用を進めていきたいところです。

土浦駅3番線を使用

特急ときわ94号は、土浦駅に停車する際、3番線に入線します。

これは、先行の高萩発上野行きの普通列車が2番線を使用しているためです。ではなぜ先行列車を3番線に停めないかというと、先行列車の先行列車が土浦始発で3番線を使用しており、さらに先行列車の先行列車と先行列車が土浦駅で接続を取っているため、2番線に停めるしかないのです。

そのあおりを受けて、特急ときわ94号は3番線を発着します。

この列車で唯一見られる光景です。

品川駅11番線を使用

特急ときわ94号は、終着・品川駅の11番線に入線します。

定期の特急列車は9番線を使用し、折り返し運転をしています。一方、特急ときわ94号は折り返しの特急列車としては使われない片運用であるほか、特急ひたち9号が品川9番線で、土浦行きの普通列車が10番線で、それぞれ発車を待っている状況ですので、特急ときわ94号は他の番線に到着させるしかなかったと思われます。

これもなかなか見られない光景です。

まとめ

  • 所要時間は勝田→品川で100分。水戸→上野は74分と、定期列車よりもやや速めの運行。
  • 特急料金は、通常1580円・チケットレス1480円・えきねっとトク割なら1020円。トク割は臨時列車でも狙いやすいのが特徴です。
  • 高萩・日立・東海からも、普通列車622Mで勝田へ接続可能。勝田での乗り換え時間は7分あり、安心して利用できます。
  • 土浦駅では3番線、品川駅では11番線に到着するなど、この列車だけの番線運用も見どころのひとつです。

週末の朝、勝田から品川へ。臨時特急ときわ94号がくれるのは、座席だけじゃない。少しだけ、余裕のある選択肢。

ではまた。

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