快速「海里」乗ってみた。海側A席、区間ごとの見どころを解説。

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鉄道
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新潟〜酒田間を運行している快速「海里」に乗ってみてわかったことの共有。(1)毎日運行ではない、(2)全車指定席なので指定席券(840円)が必要、(3)1号車は一般的なシート、2号車はコンパートメントシート(相席注意)、(4)海側はA席(上下線とも)、1号車は酒田寄りの先頭車両、4号車は新潟寄りの先頭車両(旅行商品限定)、(5)海がきれいなのは村上〜鶴岡で、特にきれいなのは桑川〜あつみ温泉、(6)鉄道ファンの見どころは中条〜村上〜間島、(7)1号車のコンセントは共用なので可能な限り満充電で乗車、(8)指定席は争奪戦なので「えきねっと」を駆使して取れ。以上です。

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快速「海里」とは

新潟~酒田間を運行

この記事では、新潟〜酒田間で運行されている快速「海里」について記載しています。

海里は「かいり」と読みます。

海沿いの美しい景色を楽しみながら乗車するクルージングトレインです。

1回は乗ってみたいと思っていて、ついに乗車することができました。

運行区間のうち、新潟~新発田は白新線(はくしんせん)、新発田~酒田は羽越本線(うえつほんせん)となりますが、乗客の案内上、全区間を羽越本線と呼称していることがあります。

毎日運行ではない

なかなか乗れなかった理由の一つがこれです。

「毎日運行ではない」

快速「海里」は、主に土休日と金曜日に運行されていて、運行しない日があります。

乗車しようと考えている日に快速「海里」が運転されているかどうかを必ず確認するようにしましょう。

既に運行されることがわかっている場合は大丈夫です。

快速「海里」運行カレンダー
>> こちらから最新情報

全車指定席「乗車券と指定席券が必要」

快速「海里」は全車指定席です。

乗車するには、乗車券のほかに指定席券が必ず必要になります。

指定席券がないと快速「海里」には乗れません。

特急列車ではないので、乗車券として青春18きっぷや北海道&東日本パスを使うこともできます。乗り鉄にとってはうれしい選択ですが、しかしこれは多くの人にとってマイナス要素であり、このせいでシーズンには争奪戦が過熱、よほどの熱意がない人は乗車できないという事態になっているのも事実です。

よって、私はシーズン外の6月を選んで乗車しています。

4つの車両のご紹介

「海里」は4両編成です。

1号車は「リクライニングシート」

1号車は「リクライニングシート」が並ぶ、いわゆる一般的な座席の車両です。

とはいえ景色と快適性がウリの列車なので、

・広い座席間隔
・大きい窓
・1段高い座席

などが用意されています。

過度な期待は禁物ですが、「そこらへんの特急列車」よりは快適に過ごせることは間違いないでしょう。

ただし、

・各座席にコンセントはない
・展望スペースに共用コンセントがある

ということを覚えておきましょう。つまり、電源は多少不便ということです。

撮影スポットが連続するので、しっかり充電してから乗車するのが良さそうです。

2号車は「コンパートメント席」

2号車は「コンパートメント席」が配置されています。

コンパートメントと聞いてもピンとこない人が多いと思いますが、ようは「ボックス席」「半個室席」とでも言えば伝わるでしょうか?

1ボックス4人で使うことになります。

座席をフラットにして使うこともできますので、ベビーカーを使う年齢のお子さんを同伴する場合でも安心して楽しく利用できるでしょう。

・半個室で快適
・コンセントも各ブースに設置
・フラットにできる

3人以下でも使うことはできますが、その場合は相席になる可能性がありますので、その覚悟は必要です。

・相席リスクがある

メリットとリスクをわきまえて利用しましょう。

3号車は「イベントスペース」

3号車には座席はなく、売店を中心としたイベントスペースになっています。

お土産品を購入する際に利用すると良いでしょう。

なお、3号車にはベンチを含めイスは全くありません。

エキタグも設置されているので、スタンプを集めている方はお忘れなきように。私は乗車直後に早速タッチしに行きました。

4号車は「旅行商品限定」

4号車は旅行商品限定のスペースとなります。

中はダイニングになっていて、お食事を楽しみながら旅ができるようになっています。

JR東日本の「海里」のページを見れば、乗車日・列車ごとにどのような食事を楽しむことができるのか紹介されていますのでご確認ください。

私も、いつの日か乗ってみたいと夢見ております。

なお、4号車は乗車券+指定席券で乗車することはできません。旅行商品利用者以外の方は立ち入ることも許されません。

乗車券+指定席券で乗車している方は、4号車は「別枠」と考えましょう。

海側はA席、山側はD席

快速「海里」に乗るのであれば海側に座りたい!と思う人も多いと思います。

もしそうであれば「A席」を取ってください。

上下方面ともにA席です。

快速「海里」の海側はA席

一方、新潟行き(昼過ぎから夕方に運行)の場合は、山側D席に座るのも一案です。

たしかに海はきれいだけど「眩しい」と感じることがあるかもしれません。

また、A席が海側であることは広く知られておりますので、AB席のほうが埋まりやすく、CD席だけ空席が残るということもよくありますが、そんなときでも過度にA席にこだわる(A席が取れなかったら乗れない!と意気込むような)必要はありません。

景色がいいタイミングで展望スペースに自由に行くこともできますから、こだわり過ぎは禁物。

とにかく「車両に乗り込む」ことを最優先に考えた方がいいと思います。

先頭車両の展望席関係

酒田寄り先頭車両が1号車

酒田寄りの先頭車両が1号車になっています。

そのため、酒田行きの快速「海里」に乗車すれば、誰でも前面展望を楽しむことができるようになっています。

一方、新潟行きの快速「海里」に乗車した場合は、4号車が先頭車両となります。前述の通り、4号車は旅行商品利用者専用ですので、一般利用者は前面展望を楽しむことができません。

展望スペースに座席なし

展望スペースのある列車の先輩として「リゾートしらかみ」や「リゾートビューふるさと」等が挙げられ、これらの列車には展望スペースに着席できるイスが設けられていました。

しかし、「海里」の展望スペースにはイスは設置されておらず、小さいお子様用の「お立ち台」があるのみとなっております。

車内放送でも「展望スペースは譲り合ってご利用いただき、カメラを固定しての撮影や長時間のご利用はご遠慮ください」と周知されているように、一部の方の利用マナーに問題があって改善された可能性があります。

展望スペースにコンセントがあります。

各区間における景色の見どころ

新潟〜中条

新潟駅を出発した快速「海里」は、同駅の高架ホームから地上へと降りていきます。このときには既に、「海里」の座席が高い位置に設置されていることを直感的に感じることになるでしょう。

新潟〜村上間では日本海が姿を表すことはありません。

代わりに、米どころ新潟を思わせる水田の景色が出迎えてくれます。

車掌氏によると、

「海外からのお客様は、日本海の景色の他に、稲作を行っている風景にも興味を示され、真剣に写真を取っていく姿が見受けられます」

ということでした。

我々日本人にとっては当たり前の光景ですが、改めて「海里」の車窓から眺めてみるのもいいかもしれません。

中条〜村上

村上駅に近づくにつれて、高い電柱と低い電柱が交互に現れます。

この点について車掌氏から案内放送がありました。いわく、

高い電柱は、かつて、村上以北で使われる交流電源を、近くの変電所から送電するための設備として使われていたそうですが、現在ではその運用は廃止となっており、低い電柱しか使われていないようです。(※高い電柱と低い電柱の話は逆に聞き間違えた可能性があります)

鉄道ファンの私にとっては勉強になる貴重な内容でしたが、周りの方は興味なさそうでした。笑

村上〜桑川

村上駅を出発すると、電源が直流から交流に切り替わる「デッドセクション」という場所を通ります。ここでは、物々しい雰囲気で「切替」という標識が立ち並び、架線が絶縁されている様子も見られます。

「海里」をはじめとした普通列車はディーゼルで走行しているため、そのまま素通りしますが、特急列車や貨物列車は交直切換を行う、ある種の関所となっております。

デッドセクションを通過して最初のトンネルを抜けるときは、ぜひ前面展望をご覧ください。

トンネルを抜けるときに、真正面に日本海が見えますから、シャッターチャンスです。

その直後に車窓にも日本海が映り、車内からも歓声が上がります。

写真を掲載したかったのですが、上記のシャッターチャンスは展望スペースに集まった子どもたちにお譲りしました。なんてやさしい私。笑

桑川〜あつみ温泉

桑川駅を出たあとは、快速「海里」の速度が極端に落ちます。

一帯は「笹川流れ」という景勝地として知られ、特に景観が美しい区間を走行することになるので、乗車している人へのサービスとして徐行運転をしています。

下記の写真を撮ったポイントでは、車掌氏からも「運行区間の中で最も美しい景色」として案内があり、最徐行となります。

誰もが写真を撮れるような気配りが素晴らしいですが、唯一、トイレに行ってしまうと見ることができないのでタイミングに気をつけましょう。

あつみ温泉〜鶴岡~酒田

海岸部

あつみ温泉を過ぎても日本海側の景色は続きます。

国道345号線をゆく自動車とともに進みます。

ただ、車内を見渡すとおねんねのようす。

日本海の景色はきれいですが、ずっと続くと退屈なのかもしれませんね。

ということは、この時間を食事の時間に当てると効率的、とも言えるでしょう。

ここで理系を名乗る車掌氏から、空はなぜ青く見えるのか、空の青さと空気中の水蒸気量の関係性について熱弁がございました。誰にでもわかりやすいように

「光は虹色が混じってできているのですが、空気や水分に当たるときの散りばめられ方が異なり、我々の目には青色の光が届きやすくなっています。今日の見え方によると水蒸気量が多いですね。」

とか、

「夕日が赤いのは、赤色の光の寿命が長いからです。水蒸気量が多い今日のような日は赤色の光が届きやすくなり、夕日が綺麗に見えます。」

とか、いろいろ頑張って説明していましたが、分かりやすい分、どうしても所々で論理が飛躍してしまうんですよね。それで、徐々に「紫外」や「赤外」というワードが登場し始め、最終的に耐えられなくなり、

「太陽光の散乱が光の波長によって…波長っていうのは、まぁ、あれなんですけど…」と、堰を切ったかのように理系にしかわからない言葉を次々に使ってしまい、終焉を迎えました。むしろ理系の私は最後のような説明のほうがわかりやすいので、今度は理系モード全開での説明をお願い申し上げます。

そんな話とともに、鶴岡の手前で線路が内陸に向かい始めます。

この先は日本海を眺めることはなくなりますので、見納めという気持ちで過ごしましょう。

内陸部

海岸部を離れ、鶴岡付近から酒田にかけては、庄内平野の中を疾走します。

車内のみなさまは既に戦意喪失と行った感じですが、ここはぜひ、前面展望をご覧ください。

水田の中に直線上に敷かれた線路を疾走するのは気持ちの良いものです。

そして、その先(左前方)には鳥海山を眺めることができます。

鳥海山は羽越本線の酒田より先の山になりますが、なぜ左前方に見えるかというと、このあたりの羽越本線の線形が内陸に折れているからです。その線形を楽しむのもまた、ありでしょう。

ちなみにここでも車掌氏からアナウンスがあり、「山形県の『はえぬき』は、山形県の気候に合わせて研究に研究を重ねて作られたものであり、ここでしか手に入らないのです」と。

そして「そんなお米が作られている水田を『海里』の車内からこの目で見たということを、地元に帰ってから周囲に自慢してやってください」って乗客にマウントを取らせつつ「海里」の宣伝をさせるワザが炸裂。笑

最後の最後までおもしろい車掌さんでした。

桑川駅で停車時間があります

ここまでは車内での過ごし方を書いてきましたが、快速「海里」は途中の桑川駅で約20分間の停車時間があります。

この停車時間中は、駅舎の外に出ることができます。

この周辺は日本海が最も近い区間の一つであるうえ、周辺は公園として整備されていて、海岸に歩いて出ることも可能になっています。

駅に併設された道の駅では「日本海ソフト」をいただくこともできます。

日本海ソフト400円

ココだけの話ですが、JAFの会員証を見せるだけで350円になります。さぁ恥ずかしがらずに提示するのだ!

ちなみに、本来であれば途中下車ができない乗車券類を使用している場合であっても、桑川駅では駅舎の外に出ることができます。これは、途中下車ではなく「一時出場」という特殊な形を取っているためと思われます。つまりはJR東日本から「海里」の乗客へのサービスということです。

そんな気持ちを仇で返さぬよう、発車時刻には十分気をつけて、余裕を持って車内に戻りましょう。

指定席券の取り方

購入は事実上「えきねっと」の一択

指定席券は、全国のみどりの窓口や指定席券売機で購入することができます。

ただし、快速「海里」は人気列車の一つであり、需要に対して供給が追いつきません。そのため、特に週末は争奪戦となります。

発売開始は乗車日の1か月前の午前10時に、一斉スタートとなります。これに合わせて予約をすることを「10時打ち」といいますが、残念ながら10時打ちをしてくれる窓口は少なくなっています。

代わりに、えきねっとでは、事前予約サービスを実施しています。

発売開始日の7日前(1周間前)の午後2時00分に、事前予約を開始します。

事前予約申し込み順に、発売開始時刻以降、システムが自動で予約を取りに行きます。

事前予約は10時打ちよりは弱いという話もありますが、争奪戦となった「特急アルプス」もえきねっとの事前申込でゲットできましたので、事前予約を速やかに行えば10時打ち並みの威力があると考えています。

ぜひ、これを使って申し込んでみましょう。

コンパートメント席の取り方

新規で予約する場合

新規で予約する場合は、「えきねっと」の「乗って楽しい列車」から「海里」を選択し、乗車日と列車を選んで進みます。

そのさいに、海里(コンパートメント)を選べば、2号車を予約することができるようになります。

座席のピンポイントな指定はできませんが、グループであれば同じマスを予約できるように配慮されています。

「並びで取る」で取れずに、「席が離れても良い」で取れるようなら、マスが離れた上に相席となりますのでご注意を。

他の列車から乗車変更で予約する場合

慣れていない方には難しい操作となります。乗車変更は別の機会にすることとして、今回は新規に予約することをオススメします。

他の列車から「海里」のコンパートメント席へ乗車変更する場合は少し技術が必要です。

他の列車から変更するときに、まずは「いなほ号」の新潟→酒田を検索してください。

その後、出発駅の時刻の横に表示されているアイコンをクリックすると、同じ区間の他の列車を選べるようになります。

その際に「海里」については、通常の「海里」と「海里(コンパートメント)」が同時刻で2行に分かれて表示されます。

ここで「海里(コンパートメント)」を選んで予約に進みましょう。

最初に「海里」の新潟→酒田を検索すると、そこから「海里(コンパートメント)」へ直接移動することはできません。

なお、この方法で進める場合、稀にエラーが発生しますが、その原因は不明です。

まとめ

新潟〜酒田間を運行している快速「海里」に乗ってみて、以下の知見を得ました。

  • 毎日運行ではない
  • 全車指定席なので指定席券(840円)が必要
  • 1号車は一般的なシート、2号車はコンパートメントシート(相席注意)
  • 海側はA席(上下線とも)
  • 1号車は酒田寄りの先頭車両、4号車は新潟寄りの先頭車両(旅行商品限定)
  • 海がきれいなのは村上〜鶴岡で、特にきれいなのは桑川〜あつみ温泉
  • 鉄道ファンの見どころは中条〜村上〜間島
  • 1号車のコンセントは共用なので可能な限り満充電で乗車
  • 指定席は争奪戦なので「えきねっと」を駆使して取れ

快速「海里」
>> こちら(JR東日本)

ではまた。

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