東急線で土休日限定で発売されている東急線キッズパスは、100円で東急全線を乗り降りできるおトクなきっぷですが、実は原則としてPASMO限定だそうです。小児用定期券を利用中など、やむを得ない場合は磁気券も購入できるようになっています。しかし、「原則PASMO限定」とも「小児用定期券を利用中は磁気券」ともホームページには書かれておらず、不親切極まりありません。小児用Suicaを持っている場合は小児用PASMOを持つことができないため、強引に買う方法をこちらのブログでご紹介します。ちなみに、こちらの方法は後に公認となりました。
東急線キッズパスは100円で買えるフリーパス!
東急線キッズパスとは、2024年3月16日から土休日限定で発売を開始した、子ども限定の東急全線フリーパスです。
東急線キッズパス
発売期間:2024年3月16日から通年
利用対象日:土休日のみ
発売金額:こども100円
フリーエリア:東急線全線
通常であれば「東急ワンデーパス」はこどもでも390円かかるきっぷですが、これが100円になるのは大変オトク。大人200円区間をたった1回乗車するだけで元がとれますので、子どもはほぼ無条件で買ったほうがいいということになります。
東急も子育て応援を謳っていて、子ども均一運賃を打ち出した小田急や京急に肩を並べようとしているように見受けられます。
ところが、残念ながら心情としてはあまりよろしくない幕開けとなりました。
東急線キッズパスはPASMO限定
まずは東急線キッズパスの紹介ページをご覧ください。
「PASMO」で買えることはわかりますが、「磁気乗車券」でも買えると書かれていますよね。
はっきりと書かれています。
ポスターには「小児用PASMOで発売」と書かれていますが、その下には「※磁気券でも発売します」と書かれています。
ただ、これには裏があります。
実はこれ、原則PASMO限定発売で、磁気乗車券で買うのは例外中の例外らしいのです。
駅の券売機で「フリーパス」ボタンを押すと、超目立つ形で「東急線キッズパス」の案内が出ます。
これに従って進めば発券できるのですが、いきなり「小児用PASMO」を求められます。
聞いてた話と違います。
「磁気券でも発売します」とホームページで告知しているのに、話が違いすぎますよね。
記者向け告知では明記
ホームページや紙面上では誤解を招く表記を堂々としているわけですが、
「PASMO限定などとどこにも書いていない!」というクレームを入れるのはストップしてください。
唯一、以下の資料でPASMO限定である旨を表明しています。
この中でのみ、小児用PASMOに発売する旨が書かれています。
ちゃんと告知をしているわけですから、「PASMO限定などとどこにも書いていない!」というクレームは成り立ちませんのでご注意ください。
一応PASMO限定発売です。
よろしくどうぞ。
東急線キッズパスを磁気券で発券する方法
小児用PASMO定期券を持っていることにする
さて、前述のPDFまではチェックしていなかった私は、東急線キッズパスを磁気券でも絶対に買えるはずだと試行錯誤します。
後ろには長い列ができ始めていますので
「きっとおトクなきっぷを発売できないタイプの小児用PASMOを持っている場合は磁気券なんだろう」
と予想を立て、それが当たることになります。
具体的には、
「小児用定期券を利用中の場合はこちら」という右下の青いボタンを押すと、磁気券発行画面に移ります。
ここで小児用定期券を利用中の小児用PASMO定期券が求められるとのネット情報もありましたが不要です。誤情報となります。実際には現金や大人用ICカード、Suicaでも買えます。
小児用PASMOの確認はない
やむを得ず小児用PASMOを利用できない場合には該当するものの定期を持っているというのは嘘という立場の私。
券売機に向かって嘘のボタンを押します。
そして、私の子どもが小児用PASMOを利用できない理由を券売機にわかっていただけるよう、抗議の気持ちを込めて、
小児用Suica
※小児用Suicaと小児用PASMOは重複して発行することができません
を挿入しましたが、しっかりSF残高から差し引き、磁気券を発行してくれました。
もっともらしい理由を求める割には、その審査はザルのようです。
無事にゲット。
ただし、倫理的にはちょっと後ろめたい。
東急の見解
このやり方が正しいのかどうかは、後日東急に問い合わせを入れました。
その結果、回答がありました。
二次利用不可につき文面の転載はできませんが、要約すると、
小児用Suicaを利用中の場合は、「小児用PASMO定期券をお持ちのお客様はこちら」から購入してもOK
とのことでした。
また、私の問い合わせをきっかけに券売機の画面を改善するとのこと。
この記事を読んでくださっている頃には変わっていることを祈っています。
ではまた。