【3921M】ムーンライトえちごの痕跡、2022年3月改正でも生き残る!

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鉄道
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早朝深夜潰しの2021年3月ダイヤ改正でも、歴史的な大幅減便と言われた2022年3月ダイヤ改正でも、新潟駅を早朝に出発する快速村上行き(3921M)は生き残りました。ムーンライトえちごの痕跡が残る貴重な列車です。

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ムーンライトえちごとは

かつて、新宿と村上を新潟経由で結ぶ夜行列車がありました。

快速「ムーンライトえちご」という列車で、新宿を23時09分に出発後、池袋、大宮、高崎でお客さんを乗せた後、真夜中に谷川岳を越え、翌朝に新潟駅に到着。

その後、全車自由席の快速列車として白新線と羽越本線を進み、村上駅に6時05分頃に到着しておりました。

村上駅では6時08分発の羽越本線酒田行きに接続。普通列車を乗り継いで北海道に到達出来ました。

青春18きっぷも利用でき、特にムーンライトえちごの直前を走る高崎線新前橋行きに乗って、日付が変わる北鴻巣駅から青春18きっぷを利用開始とすることで、たった1回分の消費で北海道に到達できる列車として重宝されました。
(そして、高崎線で寝過ごして新前橋まで行ってしまうと地獄が待っていました。)

運転区間短縮

その後「ムーンライトえちご」の運転区間は新宿ー新潟に短縮されました。

同時に、新潟4時56分発「快速村上行き」がムーンライトえちごの新潟ー村上間と同時刻で設定されたため、羽越本線方面への乗り継ぎに影響はありませんでした。

E129系のイメージ(新潟駅で撮影)

ただ、眠い目をこすって、早朝の新潟駅で乗り換えるのはしんどかったですね。乗り換えた先の快速列車では、ほぼ全員お眠りになっていました。

まぁ、この電車で一晩過ごした後の乗り換えですから、無理はないですよね。

長岡駅(ムーンライトえちご停車時間に撮影)

走行時間帯は新幹線の改札口も店じまい。せっかちなのか既に朝の出発時刻を表示しています。

快速村上行きのダイヤ

ムーンライトえちごが運転されなくなって7年が経ち、快速村上行きに乗る機会もありませんでしたが、そういえば残っているのかな?と思って時刻表を開いたら、まだ現役で走っていてびっくりしました。

その列車が、早朝深夜潰しの2021年3月ダイヤも乗り越え、これからも走り続けます。

ダイヤは下記。見ているだけで眠くなる時刻ですが、この列車があるおかげで、新潟から村上始発の酒田行きに乗り継ぐことが出来ます。

種別新潟豊栄新発田中条坂町村上
快速045605090519053005370552
2021年3月改正

大幅減便が話題となった2022年3月改正も乗り切りました。

種別新潟豊栄新発田中条坂町村上
快速050205150527053805450557
2022年3月改正

運転継続の判断理由はよくわかりません。利用者がいるかどうかは確かめようがないのですが、ムーンライトえちご運行当時、この列車は6両つないでいたので、村上への車両送り込みという意味合いもあるのかもしれません。

おまけ)らくらくトレイン村上

らくらくトレイン村上という、新潟ー村上間で運転されているホームライナーがあります。新潟→村上間は310円の追加料金で、村上→新潟の区間では追加料金なしで乗車することが出来るおトクな列車です。

この列車もムーンライトえちごと深い関係がありました。新宿行きとして新潟駅を発車するまでの間、間合いとして新潟ー村上間を一往復していたのです。ムーンライトえちごが事実上廃止になった後も、使用車両をE653系に変更して運行が継続されていたのですが…

これらの列車は残念ながら、2021年3月ダイヤ改正を越えることは出来ず、消滅となります。

ダイヤ改正を迎えるたびに、よく言えば分かりやすく、悪く言えば「平ら」になっていきますね。今、当たり前に乗れている電車も、いつ引退するか分かりません。何気ない旅行も楽しんでいきたいですね。

まとめ

かつて走っていたムーンライトえちごに思いを致し、以下の知見を得ました。

  • ムーンライトえちごは廃止済みです
  • 末端部(新潟→村上)の早朝快速は今も健在
  • 2022年3月改正で時間が遅くなるも、接続の大勢に変化なし

ではまた。

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